D.F.C.TypeⅢ-Ninja 〈GPZ900R対ZX10R〉 K-118

No.K-118

ZX10R'12yモデルの新車をドナーにGPZ900Rフレームと融合しました。

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中古や新車のZX10RをDonorMachineとして製作できます。

ZX10Rをフルに利用した仕様で公認車検込み。

ドナーマシン及びNinjaのBaseマシン抜きコンプリート価格¥280万税別より。

ZX10R用ホイールやブレーキ関連のアフターパーツはオプションとしましてボルトオンで装着可能です。

他店では真似の出来ないコストパフォーマンスとポテンシャル!!

AUTOMAGICのカスタムは施主様の夢や願いを、

AUTOMAGICらしく具現化する事が仕事だと思ってます。

この付加価値を柔軟な目で捉えられるか?どうかは・・それはあなた次第です!

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ZX10R’12yモデルの新車をドナーにGPZ900Rフレームと融合しました。普通に、コレをこのまま乗ればイイじゃん・・

と様々な方々に言われました・・・ごもっともです!

しかし、今回の目的とは、とにかく本物Ninjaフレーム使ってどこまで出来るか?でした。

最近の雑誌紹介のNinjaカスタムシーンでは柔なサブフレームでエンジン吊して載替えたり。

なんとかパッケージとか言って一点豪華主義&前掲した姿勢のコンプリートで¥300万も400万も・・それで得たポテンシャルとは?

そんな流れとは違った着眼で新たなパフォーマンスを求めたい。

カスタムなので個人の価値観を大切に取り組みました。

オーナー様と相談した結果、初めから200馬力もあって、トラクションコントロールも、

走行Mode付いていてそれが全て新品で手に入る新車をDonorMachineにすることとしました。

当初、うまく融合できる保証も事例もない企画でしたがオーナー様はAutoMagicなら出来る、何とかしてくれると、、と期待してくれた。

そのご期待に応えられるか初めはチョ~不安でした。

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まずは、ZX10Rの各支点の位置やヘッドパイプの角度高さなどジグ取りしておくところから・・・

※画像はスペアーで用意しておいたフレームです。

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Ninjaフレームとの融合を目指し、エンジンマウント、リヤサスマウントなどなど主要マウントを残し余分な部分を特殊なカッターで切り落とす。

工場は千葉にある小池酸素工業のテクノセンターです。

プラズマカットやレーザーカットも出来る、、アームロボットで溶接やカット設備がメチャクチャ充実しています。

AUTO MAGICの強い味方!!

KOIKE:http://www.koike-japan.com/jp/

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不要な箇所をカットされた、NinjaとZX10Rフレームと奥には部品取りの新車

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ZX10Rのカット部分をはずしZX10Rのヘッドパイプがあった場所にNinjaヘッドパイプを差し込んでみる・・・

このとき、この一瞬で今回の企画の難易度が見えた。

だけど「イケるッ」、、、そんな手応えを感じました。

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事前の様々な採寸や可能性の調査が済んで、

心の準備も整いました(笑)

さぁーいよいよ新車のZX10R分解です。

どれをとっても新品・・・

中古PARTS流用と違って、PARTSリペアーや磨きやO/Hもなくて、新車がドナーって楽だな~

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ここからがAUTO MAGICの真骨頂!

エンジン載せて外装仮付けして、クリアランスチェック。全ての保安部品を試着脱着しながら、、、

メイン骨格の最もオイシイ ディメンションを探り、決めて行く作業です

普通ならなかなか正解が見つからないので気が遠くなる作業でしょう・・・だって正解がないのだから・・

その先は今まで沢山作ってきたデータと経験値が結果を出します

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上下フレームの位置関係を割り出しました。

全ては点付けで仮付けです。

ZX10Rと同じ位置に設定しキャスター角度25.5度に再設定。

スロットルボディとタンクのクリアランスやこれだけ長い575mmもあるスイングアームも

Ninjaよりかなりピポットが前に来ますのでテールカウルとの帳尻も合いそうです。

でも、この時点で、、もぉ~どんなスタイルになるか想像できますね?!

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メイン骨格のジョイント部分もか~なり頑強に創り込みました。

YAMAHAのTRX850などメーカーの2分割フレームよりもっと頑丈に・・・

ピポットとヘッドパイプの位置関係は、ほぼZX10Rと同じ位置なので走りはZX10Rにかなり近づけるかな?

あとは重心やポディッションの問題かぁー・・・

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だんだん細かいところの調整です。

このハンドルに合わせFRPカウルの位置合わせやハンドルの切れ角設定。・・・と続きます。

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メーターもZX10Rそのまま利用していきますので、、

NinjaのカウルステーにZX10Rメーターがマウントできるように改造します。

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ピボット部の上下のジョイントは、表から見てはNinjaの丸フレームで

裏側は大きな角型のレールと溝でしっかり組込ジョイント式です。

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何か大きなジョイントを溶接する毎に、くり返されるフレームの測定です。

ピポットに対してヘッドパイプは垂直で車体センターの位置関係は絶対です。

※雑誌でよく見るノーマルマシンとカスタムマシンの比較記事があるが、、、

キャスター角やスイングアームのたれ角、ホイールベースなどなど何を基準に計測しているのだろうか?

そしてどんな機材で計っているのだろうか?

まずは計測時の地面(計測場所)のゼロ設定が必須!

一般工場の床面では測量機と測量士でも駆使しない限り難しい

また、車体を置いたワンG時と宙に浮いた状態でも違ってくる、、

どーう見てもデタラメだなぁ~..ありゃ、、、

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今まではこの様な機材や要領方法など、ここまでの製作記を公開することはありませんでした。

しかし近年クリエイティブでホンモノのカスタムビルダーがあまりにも減ってしまった。

そんな寂しい現状を感じて、こんなお馬鹿や斬新を見て少しでも刺激を受けてもらえたら、、、

そこから、新たな若手ビルダー生まれ、新しいMovement生まれたら嬉しいと思いまして、公開し始めました。

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アッパーフレームもAutomagicのならではのノウハウが詰まった補強を加えていきます。

Special Reinforcement Of Auto Magic

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アルミ部分はアルミ地を残そうとも考えたのですが・・・

今回は『いかにもやってるぞッ・・』になるべく見えないように、、

しかし、見る人が見れば

『なんだコレー!ッ』って言う感じにしてみようと思いまして全部同じ色でツヤありBlackにしました・・・

~ん….でもこのマシンでさりげなくは無理か(笑)

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このアングルショットがお気に入りです♪

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インジェクションなのでFuelPompをZX10R同様にタンクに設置。

実はココも偶然ですがNinjaフレームにちょうど当たらない場所がたまたま出来ていたので迷いなくそこにSET。

スロットルボディとの干渉も避ける為にタンク加工した。

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いよいよ大詰めです。

ZX10Rフレームはダブルクレードル形状で、

そこにSETされているエアークリーナーBOXは大きく形状が違い過ぎでNinjaフレームには流用できません、

さらにTwin のFuel injection systemなので

アルミ板でInjectorのマウントを設置しその後にBOX形に作っていきます。

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外装の塗装も上がって次は、燃料の調整をPCで基本から入力・・・

キャブ車にはない光景ですよね。

カスタムフレーム:D.F.C.TypeⅢ-Ninja GPZ900R対ZX10R編でもご紹介しております。

HPページ:https://a-magic.com/4351

<ワンオフマフラー製作>

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CBR1000RRに続く第2作目!

従来のサイレンサー位置はタンデムステップあたりでサイレンサーバンドで吊り下るスタイルでしたが、そろそろ新たなスタイルにしてみたい!

そこでAutoMagicはステップ直下あたりでなるだけ短く出してみたい・・・と考えました。

集合部とサイレンサーがあまりにも近いので、こんなカタチにテールパイプをクネクネと・・・

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またまた始まった輪切りの連続・・・

微妙に角度の違う切断面を利用して絶妙なとぐろを創っていきます。

元々ココにはZX10Rの排ガスの為の触媒BOXが設置されていた場所です。

Ninjaフレームに積んだZX10Rエンジンとなりますので

規制はNinja年式に準じますので車検上でも問題ないので取り外しました。

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ぽっかり空いてしまったスペースを埋める為にもビジュアル的にも遊び心でこんな風にしてみました。

は集合部のジョント部分に直接サイレンサーを付けて音の違いを確かめてみた⇒全然違いました。

テールパイプのとぐろ形状で静かになった?・・音質や音量が変わるのです

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カスタムは性能や強化ばかりではありません。

ビジュアルや贅沢や厳つさなどもカスタムです。

カスタムに正解も不正解もありません、作り手とオーナー様のセンス次第です。

個人の価値観なので自由です。

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左から見てみると、、まさに大蛇の様だ。

ピックアップギャラリー

【ベースマシーン】

GPz900R

【ドナーマシーン】

ZX10R

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